ちいさな日々の記録

2018/05/20

夏支度

夏の支度でミシンを触る時間が増えていました。先週末に作りはじめた帽子ができあがりました。帽子の初めてのチャレンジにしてはイメージ以上に仕上がった感じがします。帽子って作れるんだぁと。さっそくお庭で被ってみると、きちんと日よけができて良い感じ。いままで買っていた帽子よりもずっと満足感があって、手作りの良さをまた実感しました。なぜ手間をかけてわざわざ作るのだろうという時折思う自身の疑問へのひとつの答えなのかと。

布地1Mを使用して余った箇所がかなりあったので、鍋つかみとポプリのサシェを作りました。少しお写真を。

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接着芯の厚みによってブリムの部分の表情は変わるようです。この下がり感がちょうど良い感じになりました。

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土鍋でごはんを炊くようになってからこれ位のサイズの鍋つかみをよく作っています。土鍋がつかみやすいです。使用した布地に黄色のまあるいかたちが入っていたので、今回は135ミリの直径の正円のものにしました。厚めのキルト芯を2重にして中に挟み、バイアステープで巻きます。バイアステープはアクセントになる色にすると可愛いです。この鍋つかみのこだわりは裏面のバイアスは手縫いでまつるということです。表がきれいに仕上がるので、大変ではあるのですが、ここはこだわっています。あとはドアに掛けられるように紐をつけたポプリのサシェを作りました。

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帽子スタンドの頭の部分です。なかなか良いものが見つからず、自分で図面を書いて家具屋さんにオーダーして作ってもらったもの。栗の木の表情が豊かです。

2018/05/13

ブティ

雨の母の日をどうお過ごしでしょうか。相方さんが仕事で北海道へ行き、心地よい雨の音を聞きながらの静かな日曜日です。

昨日は名古屋市西区の庄内緑地公園で母の日を祝ってきました。マラソンの練習で知ってからお気に入りの公園となっていますが、この母の日のシーズンはバラが素晴らしくて、カラッと過ごしやすいです。今日が雨になる予報だったので、1日前倒して祝ってきました。お弁当をもっていって、布を広げた上で、集まれた母と一番下の姪と3人でしたが、楽しい時間を過ごしてきました。大きく育った姪を見ると、私の母、姉が偉大な母であり、私にとってのすごい存在であることを深く感じました。21歳になったばかりの姪はほんわかとしていますが、26歳くらいで結婚したいという夢があるようで、母もひ孫を抱ける希望を持てたようで嬉しそうでした。

今日は予報よりも早く朝から雨で、外へも行きずらいので、作りたかった帽子の作業をしようかと思っています。フランスのプロバンス地方のブディというキルト手法があるのですが、その第一人者の中山久美子ジェラルツさんの本の中にある帽子です。その帽子自体はブディの方式ではないのですが、つばが大きくて庭でかぶるのに良い日よけになりそうなので、布を選んできました。ブティを知らない方は多くて。本当に美しいキルトです。方法としては図案を細かくぐし縫いした裏から綿や糸を通して立体的にするものです。彼女の最初の本からずっとファンで、カバンを作ったりなどしていました。6冊目の本を先日購入し、彼女のキルトスタイルがどんどん高度で美しくなってきてることがわかります。ブティが良いなと思う理由は、パッチワークなどと違って、色をあまり使用しないということが大きいです。1枚の大きな布を使用して生み出されるパターンの美しさと綿やコードを使用した立体から出る陰影が美しいです。いつかコンフォターカバーなどの大きなものを作りたいと思っていますが、編み物をやりながらの作業は難しい感じがしていて、でもいつかやってみたいと思います。

庄内緑地公園のバラ園の写真とブティの写真を少し。

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ヨガをするグループ、みんなでお弁当を囲むグループ、本当にたくさんの人が来ていましたが、とても大きな公園なので、プライベート感があります。

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まだ蕾も多くて、数週間は見頃が続きます。名古屋市にお住まいの方はぜひ行ってみてください。

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赤と補色の緑はお互いを美しく引き立てます。美しいです。

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大切にしているブティの本。見ているだけでうっとりします。

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お庭作業用の帽子製作計画を実行。ニッターにとっては型紙を写したりなどはとても苦手な作業ですが、頑張ってみます。

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中山久美子ジェラルツさんの最初の本で紹介されていたカバンを作ったものです。8、9年前のもの。ぽこぽこがかわいいです。

2018/05/06

編んで(作って)みませんか(4)

ゴールデンウィークも最終日になってしまいました。少しネガティブな表現ですが、あと1日ほしい。

相方さんがエコバッグがほしいということで、布屋さんに行き、要望に合うような布と持ち手を探して作ってみたところ、布の風合いや帆布の丈夫さが新鮮でいいなぁと久々に感じて、自分の分も作ることに。よくばって3タイプのバッグを作りました。持ち手は共布を使用することで、少しお値打ちになりました。大小のトートとノートパソコンも入るワンショルダータイプのもの。トートって奥が深いなって思います。縦横奥行きのバランスでかなり違った印象になると感じています。大のトートは自転車のかごに入るちょうど良いサイズに。ネギやだいこんも無理なく入れられるように高さをもたせました。小のトートは以前にも生成りで作っていたことがあるのですが、持ち手の汚れが目立ってくるので、その後作っていませんでした。汚れがつくことは同じなのですが、今回はブラウン系にしたことで、もう少し長く使えそうです。小のトートには余り糸で作ったボンボンを付けてみました。洗う時は外せるように完全な接着はしていません。

帆布は厚みがあるので家庭用ミシンでは難しい箇所も出てくるかもしれませんが、ゆっくり針を進めれば大丈夫かと思います。丈夫なのでエコバッグとして重い野菜を入れても問題ありません。帆布オンリーのバッグもシンプルで良いのですが、色を合わせるなどして余り糸でボンボンなどを付けても可愛いです。少し出かける時に気軽に使えるバッグとしておすすめです。ぜひ作ってみてください。

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3タイプで普段のいろいろな用途をカバーできそうです。

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生地が厚いのでステッチは難しくて断念。アランのカーディガンで使用したコリデールの手紡ぎ糸でボンボンを作りました。

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数年前に作っていた生成りの小さなトート。お気に入りでした。もこもこに編んだアクセントをつけて。

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アナベルが咲く準備を始めています。植物は独自の時計で着々と自分を咲かせる準備をしています。あっという間に過ぎていったゴールデンウィークの日々。時間は過ぎていくものですが、過ごし方を大切にしていきたいなと感じます。

原毛洗いもタスマニアメリノ以外が本日終わる予定。タスマニアメリノはすごく繊細で、200グラムを通常の洗い方で洗ってみましたが、それは向かない感じです。ステイプルずつを固形石鹸で洗う方法を試してみようと思います。少し気が遠くなっていますが。またご報告できればと思います。

よい日曜日を過ごして明日に備えて参りましょう。

2018/04/29

ツイード糸のマフラーとミトン

アイルランドから届いたツイード糸でマフラーを編んで、お揃いのミトンも合うのではないかと思い、編み始めて、完成しました。赤色の方で編んでみましたが、自分で言うのもなんですが、可愛い。イメージ通りに仕上がりました。同じツイード糸でもグレーに比べるとフェルトっぽい肌触りです。どんな感じに合わせられるかなと、数少ないワードローブからコートやセーターを出してきて合わせてみました。お気に入りのスコットランドのダッフルコートにアイルランド糸のニットを合わせて英国風に。シンプルなメリヤス編みのセータに異なる編み方のかのこ編みが、控えめなアクセントになっていて良い感じがします。写真を撮りましたが、コーディネートの撮影って難しいです。

マフラーは中高年の男性にも、ミトンは女性サイズになりますが、若い方から大人の女性まで、合わせてほしいなと思います。10月頃にご紹介できたらと思います。

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シンプルすぎる形なのですが、糸そのものが特徴になっているので、良い仕上がりになっている感じがします。

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普段の私のコーディネートとしては派手な組み合わせになってしまいますが、マスタードイエローと赤の組み合わせも素敵ではないかと思います。

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しろと赤で、クリスマスのような組み合わせですが、色に特徴が出やすい時はテクスチャーを抑えるといった足し算引き算をすると野暮ったくならない気がします。

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快晴のお天気の中でレモンの花がたくさん咲いています。ジャスミンのような香りが小さなお庭全体に漂います。

みなさま、よいゴールデンウィークをお過ごしください。

2018/04/22

アイルランドのツイード糸

先日、アイルランドからツイード糸が届きました。気に入っていたツイード糸が廃番になってから、これというツイード糸に出会えていませんでした。ネット上で見てみて、風合い、糸、太さもよさそうだったのでオーダーしてみました。実物を触ってみると、さすが本場という言葉がふさわしい、素晴らしい糸でした。今季の糸としてグレーと、赤の中でも黄色みの強い方を選んでみましたが、イメージ通りの色で、編んでみても素朴さと品の良さがマッチした良いものになりました。編んでみませんかでご紹介した、聖のマフラーの形で2色の展開を準備する予定です。これまでは、帽子など肌に触れるニット製品にタグは必要ないのでは、と感じて付けてきませんでしたが、このツイード糸の編み地を見て、タグラベルを作ってみようかという思いが生まれました。業者さん探しから始めてみようと思います。

自身でニットを身につけることももちろん好きなのですが、編むものを決める時は人物像やニットの場面を想像して決めることが多いです。洋服のTPOといいますか、このスタイルの時はこのアイテム、このときはこれ、というようにスタイルに合わせて程よいものが選べると良いなぁ、幸せだなぁといつも感じていて。欲張りということですね。いろいろなスタイルのニットという中でも共通させているのはシンプルということです。ニットは動物の毛が主流なので、それだけで存在感があるんですね。ふわふわでナチュラルな雰囲気になる感じがします。ですので、洋服は極力シンプルで色を抑えたものに合わせることをイメージしています。このツイードのマフラーはグレーの方は黒、クリームイエローのタートルネックの首まわりにふわりと巻く、赤の方はグレーやネイビーに合わせると映えるとのではないかと思います。ニットは異素材のものと合わせるとしっくりと引き立つイメージを持っています。ニットとデニム、ニットとレザー、ニットオンニットであれが、ハイゲージとローゲージなどなど。

この秋冬のために編みもスタートさせました。今季が活動をはじめて5年目になります。充実した内容にできたらと思っています。毎年小さな変化しかないのですが、定番をお届けできればと思っています。暖かくなってきて、今月は原毛をすべて洗うことにしているので、編むこと、洗うこと、毎日コツコツを続けています。

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きれいな色がちりばめられた素晴らしいツイード糸。発色、手触り、強さ、しなやかさのバランスがとれています。

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メリヤス編みにすると厚みが出にくいですが、かのこ編みは表と裏を繰り返すことで、地厚になります。ツイードの色の入り方も良い具合です。

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子供っぽくならない赤。編みながら、ツイードの色バランスのすごさに、いいね。とつぶやいてしまいます。

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太さ、質感もイメージ通り。定番糸にしていきたいと思います。

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今月は原毛の洗い月間でもあります。300グラムずつを毎日少しずつ洗っています。ゴットランド。ふわふわ。

2018/04/14

編み直すこと

編み直しができるのは編み物の良さのひとつです。シーズンの終わりに3つのニットを解きましたが、そのひとつが2012年に編んで使用してきていたマフラーです。時間もかなり経ち、使用頻度も高かったので伸びが大きかったのですが、ダメ元で解いて、つけおき洗いをして編める状態に戻し、別のかたちのお気に入りのマフラーに編み直しました。さかのぼってみると、この糸のシリーズは2000年頃から使用していました。アルパカがメインでウールと化繊も含まれていて色も手触りも気に入って使ってきましたが、2年程前に廃番になってしまいました。

編んでいたものを解いた糸はへたりも出ますし、膨らみもなくなることが多いです。この糸の特徴はほとんど撚りがかかっていなくて、模様がきれいに出るという印象でした。糸は撚りが少ないイコール、切れやすいということなので、このような糸には芯となる糸(core)が入っています。手紡ぎを始めたことで理論がよくわかってきました。撚りがかかっていないと、解く段階で繊維が一箇所に集まってしまったりするので、再度編む時にうまく編み目が出ないかもしれないと思っていましたが、編み進めてみると、程よい膨らみも残っていて、思っていたよりも風合いをよく出せた気がします。おおきなボンボンを2つ付けました。生成りにボンボン、とで私の年齢には可愛いすぎるスタイルなので、シンプルな洋服に合わせる必要があります!色とかたちで印象は大きくかわりますよね。編み直してまた使用できる。編み物っていいですね。少ない道具で、どこへでも持ち運べて編める、編みなおしも効くなんて。

お庭ではハーブのボリジが見事に咲きましたので、お写真を一緒に。

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生成りの優しい風合いに仕上がりました。一番大きなボンボンメーカーで大きなボンボンを作って付けました。大きさが気になったら、チョキチョキしながら小さくしようと思います。

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よく見ると糸の中心に白い芯の糸があります。これをコア(CORE)といいます。

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同じシリーズのベージュバージョンはコアに黒い糸が使用されていてわかりやすいです。アクセントにもなっています。編地にした時はコアはほとんど見えません。 

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解く前のマフラー。2012年に撮影した写真です。マイ定番としてずっと作ってきているお気に入りのかたちです。今は上の写真のベージュの糸で同じかたちに編んだものを使用しています。

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巻きもの、掛けもののラインナップ。下に敷いたかぎ針モチーフの膝掛けはアイボリー、ベージュのマフラーと同じアルパカ糸で作成しています。右下のフェアアイルのマフラーは購入品。次はオリジナルのフェアアイルのシリーズを作りたいと思っています。

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昨年のボリジから落ちた種からこんなに立派に育ちました。一株でこのボリュームです。

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美しいブルー。サラダなどに入れて食することもできるようです。

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近くに寄ってパチリ。

2018/04/07

いちごジャム週間

少し前から体調がすぐれなくて、病院の判断が必要かな、と思い通院しています。そのクリニックのすぐ近くに八百屋さんがあって、帰りにお買い物をしてくるのですが、八百屋さんを出るときに、いちごの本当に良い香りがして。振り返っていちごを覗きこんで、ジャムに合いそうだったのでまずは2キロのいちごを購入してジャム作り週間がはじまりました。部屋中がいちごとレモンの香りでいっぱいになって、色やその姿からはエネルギーをもらえますし、食物の力ってすごいなぁと思います。今日も大谷君のメジャーのゲームを観ながらジャム作りです。大谷君のキラキラした姿といちごの可愛い姿に癒されながら。こんなに作ってこの砂糖の量をほとんど自身が消費すると思うと、考えてしまいますが。でもフレッシュないちごで作ったジャムは本当に美味しい。甘酸っぱさとレモンの酸味のバランスが凄くよくて。明日の朝の分を含めて4キロ分を作りましたが、いちごが手に入る限りもう少し作り貯めていこうと思っています。

ジャム作りは前から興味があって、いろいろと試してみたいと思っていましたが。あまり良い本が出ていなくて、いちごジャムしか作ったことがありません。昨年の9月に高島屋のフランス展でクリスティーヌ・フェルベールさんのコンフィチュールを初めて購入しました。ニースのオレンジのコンフィチュールを選びました。苦味があってオレンジがザクザク入っていてとても美味しかったです。嬉しかったのはクリスティーヌさんが会場にいらして、サインをいただくことができたことです。ジャムはすべて手作りで、瓶に貼ったステッカーも上にかけられていたカバーもすべて程よい手作り感がでていて、すごくフランスらしかったです。日本人がフランス好きな理由がわかる気がします。

今週編んだものはマッサージボールのカバーです。身体に当てると気持ちが良いのですが、見た目よりも硬くて、汚れやすそうだったので、アルパカの残り糸でカバーを編みました。編みくるみましたので、洗う時はボールごと洗うことになりそうですが。手触りが優しくなりました。

体調は少しずつ回復しているものの、もう少し日頃からケアをしてあげないといけないなぁと反省しています。年齢もありますし、あまり無理をしないこと。疲れはできるかぎりその日のうちにとっておくこと。

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色も可愛くて、匂いも良くて、味もよし。いちごってすごい。

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断捨離でジャムの瓶を捨ててしまっていたので、業務用ストアで購入してきました。ひとつ120円くらい。500gのいちごを使用して2瓶になります。

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美味しいのひと言。好きな食べ方はトーストにバターを塗って、その上にジャムをのせていただくかたち。バターの塩味とジャムの甘さがトーストの風味と絡み合って美味しいです。危険な食べ方ではあります。夏に氷にかけても美味しそう。

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クリスティーヌさんからカバーとカードにサインをいただきました。コンフィチュールは2000円以上とお高めですが、ひとつひとつ手作りで、フランスから配送されてきていることを考えると適正価格なのではないかと思いました。すべてが可愛くて美味しかったです。

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サインいただいたカードの表はかわいいイラストになっています。コンフィチュールを食した後も、瓶は開封前の状態にして飾ってあります。

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マッサージグッズはビビッドな色使いが多いようです。シンプルな細編みでジャストサイズに編みました。

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いままで編んできた中で一番すごい、と感動したアルパカ糸。最初に出会ったのは東京で。ひとカセ5000円というびっくりのお値段でしたが、どうしても手に入れたくてその場で5カセを購入。その後はエクアドルのアルパカ農場に直接お問い合わせをして送っていただきましたが、送料や手数料がかなりかかって、また購入したいけれど、と悩み中。

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オーガニックの環境で育てられたアルパカの無染色糸。優しい色です。


ニットのお手入れ時に2枚のセーターとマフラーを解きました。セーターはそれぞれ2年前に編んだものですが、着用と共に伸びてきたり、ひとつの方は首のスタイルと裾のかたちが気になっていたので、ほどきました。気になる部分があるときは大胆に解きます。図案通りの糸で編んでも、違うなというものは多々あります。その都度勉強にはなるのですが、編み物の本はベストの状態で撮影されていますし、着用するとなると難しいものもあります。今は解いたマフラーを別のマフラーに編み直し始めました。次回はそのマフラーのことをアップしようかと思います。それを編み終えたら、シンプルなフェアアイルの図案も作っていきたい。日々時間との格闘で頭の中すべてをかたちにできていない状態です。でもなんでも一歩一歩ですね。少し寒くなりそうな週末。ぜひよい週末をお過ごしください。

2018/04/01

卯月

はぁ、早いですね。4月に入りました。名古屋の桜はもうそろそろ終わり。今年は全国的に開花も満開になるのも早かったということですが、地球温暖化による影響なのか。そう思うと心配になります。高校生の頃の記憶では通学中に通るビルの温度計が0度とか1度で、確かに現代より寒かったです。寒い時はとことん寒く、夏は夏らしくが広く考えると良いのかなと思います。

春は始まりの季節ですし、何かを始めたりだとか、お掃除にも良い季節です。窓を開け放つと風が気持ちよくて、水も冷たすぎなくて。掃除も兼ねて、保管している食品の賞味期限を確認していたところ、強力粉やドライイーストの調味期限がギリギリになっていたので、久しぶりにパンを焼きました。膨らみはあまりよくありませんでしたが、トーストするとこんがりして、それにたっぷりのバターをつけていただきました。時間はかかりますが、以外と素人でも焼けます。焼きたては本当に美味しい。新たに強力粉ととイーストを購入してきましたが、賞味期限切れになると無駄にしてしまうので、もう少し頻繁に焼くようにしようと思います。

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レーズンをたくさん入れたレーズンパン

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半分に切ってトーストし、バターを塗って。身体に悪そうだけれど、美味しい。

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ニットの手入れも終盤に。10年目のシーズンを終える羊毛のラグ。部分部分が変色してきたのが少し悲しい。でも変化する姿を楽しむべき。200cmx140cmと大きいですが、毎年家で洗っています。ひと晩つけ置き洗いをしてベランダで3日程乾かします。まだまだ使っていきたい。今回も大活躍でした。ありがとう。


やってみたいな、と思っていたことを始めてみるよいシーズンです。よしっ、と小さな決断をして、重かった腰を上げて。少しずつ。少しずつ。

2018/03/30

ニットの仕舞い方

名古屋は夏日のような日もあり、完全に衣替えの時がきました。まずは毎日欠かさず着用してきた手袋から手入れをはじめました。まずは細かくチェック。ひとつずつ手を入れてみていくとグレーのジョンストンズの手袋の両親指の糸が擦り切れ寸前でした。すぐに別糸でお直し。ほっ。これでまだまだ使うことができます。お直しが終わったらつけおき洗いをします。使っている洗剤はTHE LAUNDRESSのWOOL&CASHMERE SHAMPOOです。すっきりとしたスギの香りがさわやかでずっと使っています。糸を紡いだ後の撚り止めの時にも使用しています。フラットにして置いておいて乾いたら、ブラッシングで毛並みを整えて、目立つ毛玉をカットします。毛玉は引っ張らずにシャープなハサミでカット。もう一度ブラシをかけて毛並みを整えて完了です。防虫剤と共に保管します。

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編み物ケアキット。編み物はすべてがシンプルです。

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カシミアの手袋。親指部分を修繕。親指部分は力がかかっているのか両方ともが擦り切れそうになっていました。お直し用の糸が付属されていなかったので、色の近いアルパカ糸で対応。

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一番多く着用した素朴な手袋。イギリスのニッターさんの手編みです。手を入れるとじわじわと本当に暖かくて、今年に入って黒をリピートしました。そうすると、一つ目と同じ方が編んだものでした。ご縁なのか、なんだか嬉しくなりました。おすすめのブランドです。一つ目の手袋にはお直し用の糸がついていたのですが、甘撚りの細めの2プライを3本引き揃えて編んてあるようで、引き揃えることで、隙間がなくなることが暖かさの理由の一つなのかもしれません。勉強になります。

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グリーンの手袋が加わりましたが、基本的にはモノトーンが多くて、見た目ではつまらないラインアップです。でもそれぞれに個性があって、暖かくて、洋服にも合わせやすく、飽きがこないので長く使えます。

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2017年からニットを購入くださった方に保管袋をお付けしていますが、このような袋に防虫剤と一緒に来年まで保管します。簡単にお手入れすることで長くお供になってくれますので、ぜひケアをしてみてください。

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個人的にはニットのケアとお庭の手入れで春は忙しいシーズンです。週末の長い時間を庭に小さな椅子を置いて草抜きや土を耕して植え付けの準備のために過ごしています。毎日表情を変える植物の芽吹きのエネルギーに満ちていて、ずっとみていたい気持ちになります。もう3月も終わり。変化も多いシーズンでさみしくもなります。姉が若くして結婚したこともあり、友人に比べると大きな甥と姪二人がいます。真ん中の姪がこの4月から社会人になります。成長が楽しみな分、社会の大変さも経験していくのだろうと思うと心配になりますが、頑張ってほしいなと思います。

若い頃にアメリカにいた時にとても大切な人に出会いました。今は連絡をとれていませんが、父親くらいの年齢のその方が、さよならはさみしいことだけれど、また会うという希望ももてるんだょと言っていたことをよく思いだします。希望という言葉から離れてしまう年齢になってきましたが、姪にも希望をもって頑張ってほしいのと、自分自身も希望というものをもっと自分に近いものにして日々を過ごしていきたいと改めて想いました。

2018/03/26

おばあちゃんが家族に編むミトン

編み貯めてきた基本のパターンのスウォッチを参考に組み合わせながら、フィンガーレスミトンを試作しました。昨年末に20代後半くらいの男性と話をする機会がありました。彼には二人の子供がいるのですが、彼のおばあちゃんがひ孫に手紡ぎの糸で編み物をしているが、ひ孫たち(彼の子どもたち)はその良さを今はわからないけれど、いつかわかる時がくると思う、という話を聞いて、どんな感じのものをそのおばあちゃんは編んでいるんだろう?と想像をふくらませました。私の祖母も私や姉にショールを編んでくれたりしていましたが、このミトンはおばあちゃんが家族に編む姿を想像して編み進めました。すごくベーシックで温かくて懐かしい。糸はサンプルで紡いであったものを使用しました。右手の方は太めの糸、左手の方は少し細めの糸で。仕上がりの感触は太めで編んだ右手の方がイメージに近いかなと思います。しっかりしながらもしなやか。他にどんな糸が合うのか試したくて3種類の糸サンプルを同じ羊毛から紡いでみました。結果は試作で編んだ太めの2プライが一番良いかなと感じました。お揃いの帽子も編んで、おばあちゃんのニットシリーズとしていこうと思います。

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手のひら側は鹿の子編みにしました。

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しっかりしていてふっくらさせるには?を考えながら紡いだサンプル。左からチェーンヤーン、クレープヤーン、3プライヤーン

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撚りの方向と組み合わせでこんなにもユニークな糸が紡げる。最初に紡いだ人、すごいなぁと思います。

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チェーンヤーンのクローズアップ。4本のシングルを使っているので、3つの中では一番太くしっかりしています。見た目がまさにチェーンのようです。

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ラフな記録がしやすいように方眼を作成してプロジェクトシートを作って記録してみました。シートは持ち運びも自由にできるのですごく良いです。ラフすぎて自分だけしかわからない記録ですが、この一枚を見れば、糸の紡ぎ方から編み方までがわかるように。完成したら、編み物ノートに貼って記録。

編むものに合わせて糸を紡ぐことができるのは、手紡ぎの良さの一つだなぁと感じます。難しいことだけれど、編んだときの弾力や優しさなどを体感するともっと経験を積んで上手くなろうというエネルギーが湧いてきます。この左右差のあるラフな試作ミトンは自身のニットワードローブに加わる予定。こんな素朴な風合いを好まれる方に今年の秋冬にお届けできるように完成させていきたいと思います。

2018/03/17

紡ぎ車のお手入れ

ペレンデールの糸を紡いでから、紡ぎ車は少しの間お休み中です。紡ぎ車が昨年の5月末に届いてもうすぐ一年になります。昨年の夏にリビングルームで時折パチン、パチンという音が聞こえるので、何だろう、もしかして霊現象が、、、などと考えたりしましたが、少し経ってから紡ぎ車が音をたてていたということがわかりました。名古屋の高い湿度を吸収しながら呼吸をしていたようです。ウィールの継ぎ目に少し隙間が空いていました。割れやゆがみが出てくることも少し心配になって、スキンケア用として作っていた蜜蝋のクリームを塗るようにしました。その頃から無垢材のダイニングテーブルと紡ぎ車用に作って1ヶ月に1度くらいの頻度で塗っています。乾いた布に少量をつけて撫でるように。蜜蝋クリームはハーバリストの萩尾エリ子さんの香りの扉、草の椅子という本で紹介されているもので、材料はホホバオイルの代わりにアーユルヴェーダで使用されているゴマ油を使用したりなどして、手に入りやすいものに変更して作っています。身体中どこにでも使用できるので、すぼらな私にはぴったりで自身と木材の万能クリームとして使用しています。

紡ぎ車を休ませている間に、やってみたかったスウォッチ制作を進めています。同じ糸、同じ号数の針、同じ総段数でなど、条件を合わせて編んでいます。ひとつのパターンと交差違いにしたものを編んだり。頭のトレーニングにもなります。編んだ後にどれくらいの収縮具合になるのか、どんな硬さ、柔らかさ、手触りになるのかなどを試したくて。良いと感じたのは裏面も確認できるということ。裏面の方が優しい表情のパターンなどもあったりします。編みながら改めて編み物の奥深さを再認識。2本の基本の編み針から作りだす芸術。日本の武道のように基本なくして応用はない、などと古くさい考えを持っているので、基本の勉強も続けていきたいと思っています。いつかサクサクと自由自在に頭の中のイメージをデザインできるようになれたら、いいなぁ。

スウォッチを参考にしながら、アラン編みのパターンを作り、手袋の試作を始めました。次回載せようと思います。

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メープルの優しい木地。

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ウィールとダブルドライブ用のコード。

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一式揃えたウォール。交換することでフライヤーの回転数を変えることができ、紡ぐ糸に合わせて使用します。普段使うのは2種類。使っていないものにも蜜蝋クリームをつけて保湿しました。

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蜜蝋クリームと材料。20分くらいでとても簡単に作れます。原産国の関係で白い蜜蝋を使用しています。

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スウォッチ。編み方も記録しながら整理していきたいと思います。

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同じ目数、段数、編み方で交差の繰り返し段数違い。編み地の引っ張り具合も異なり、手触りも表情も違います。これからもいろいろなパターンの検証を続けていこうと思います。

2018/03/14

大寒桜(オオカンザクラ)

今日は早起きをして桜の撮影に行ってきました。早咲きの桜できれいに咲き始めたところです。毎年この桜を見ると春だなぁと感じます。だんだんと色が濃くなっていきます。今くらいのピンクと咲き始めの頃の蕾が好きです。

先日NHKの奈良の吉野の桜となぜ日本人は桜が好きなのかということを特集した番組で、日本人が桜を好む理由の一つは、上を向いて生きようという思いが生まれるからだとありました。上を向いて歩こうの歌にもあるように、上を向くことはとてもポジティブな意味があるのだなぁと感じ、その逆に、下や後ろを向くことはどうしてこんなにもネガティブな意味を含むのかを少し考えてしまいました。人生はそれほどに苦難が多いからなのか。ただ、今日も暖かく、上を向いている人がたくさんいて、それは、それぞれにとっても、日本のためにも、良いことなんだろうな。と思いました。この春、たくさん上を見上げましょう。春と植物のエネルギーを浴びるように。

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可憐なピンク色。なぜ自然の色はこんなにも美しいのか。終わりのないことを考えてしまいます。

2018/03/11

ペレンデールの糸

紡ぎ、撚り止めを終えたペレンデールの糸の記録です。全部で7カセを紡ぎました。一つ目に紡いだ1カセは他に比べて太めで色も少し違って見えるので、また別のもののために使う予定にしています。紡ぎ車のボビンのサイズに合わせると80グラムくらいが丁度良いボリュームで、80グラムの6カセをセーター用に準備しました。紡ぎや編み物に使える時間は1日2時間程、紡ぐこと、編むことも積み重ねですね。糸はもっちりふかふか。糸の前を通るたびに触りたくなって、触っては癒されています。記録のお写真を。

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洗う前の汚毛。きれいでした。

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毛先の状態も良く、洗いやすかったです。

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甘い撚りで紡ぎました。左から、シングル、2プライ、2プライの撚り止め後。撚り止め後の膨らみがよくわかります。

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左からシングル、2プライ、3プライのサンプルです。3プライのボリュームがすごくてふかふかです。

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品のある光沢感と真っ白すぎない白が気に入っています。

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2プライの6カセの糸。どんなセーターに合うのか、日々思案中。

震災から7年。悲しみは尽きません。今日は名古屋ではウイメンズマラソンが開催されています。マラソンをやっていた経験もありますが、走っている姿を見ると勇気がもらえます。人のパワーも尽きないものだと思うので、こつこつと続けていくことが大切なのかと感じます。

2018/03/04

春になりました

暖かい春らしい週末になりました。早いもので2月も終わり、2017年秋冬の活動を無事に終えることができました。皆様、ありがとうございました。とは言っても一年を通してお直しやご相談に対応させていただいておりますので、お気軽にメールにてお問い合わせくださいませ。

これから2018AWの制作に入っていきます。制作の過程もご紹介していこうと思っています。2017年は一度の申し込みで、幸運にもイベントに参加することができましたが、選考を通ることができるかはご縁任せになりますが、2018年も数少ない手紡ぎ、手編みのアイテムを直接お届けできるイベントへの参加を考えております。少し先になりますが、こちらでご報告させていただきますので、よろしくお願いいたします。

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暖かい太陽の光を浴びる紡ぎ終わったペレンデールの糸

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以前にご紹介した西洋アカネの芽がでてきました。

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先日の春の嵐で折れてしまった枝を挿し芽してみました。

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このマンションに引っ越してきた年に裏庭に植えた小さな桜。芽が出てきましたが、ピンク色ではないので、今年も葉桜に終わるかも。

陽の光は元気にしてくれますね。あっという間に過ぎる春を楽しんでいきましょう。寒い時期にじーっと耐えてきた桜が花を咲かせる短い時間。私たちがこつこつと積み重ねるかたちと似ていますよね。植物から学ぶことは多い気がします。ペレンデールの白が紡ぎ終わったので、次回はその記録をアップしようと思います。

2018/02/24

編んで(作って)みませんか(3)

この壁掛けを作ったのは昨年の今頃です。仕事で海外に行った時に毛糸を買ってきてくれる友人に何かお返しがしたくて考えていたときに、糸の詰め合わせを作ってはどうかと思いました。それぞれの糸を見た時に、彼女が仕事を通して旅してきた場所を思い出せるかなって思って。その糸たちを使って、ボンボンをつくってみたり、編んでみたり、そのままを使ったりして、お弁当箱を詰めていくように配置していきました。自身で購入して洗った原毛くんも追加して。可愛く仕上がったので、自分も欲しくなって、同じものを作り、一つを友人に贈りました。これがきっかけで、小さいものもいくつか作るようになりました。余り糸も使用できるし、簡単なので編んで見ませんかの第三弾としてのご紹介です。いくつか作ったものの写真とともに。

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友人に贈ったお揃いのもの。白とグレー系。

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ツートーンのバージョン。丸と四角で。

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高さがあってふわふわで、見ても触っても幸せになります。それぞれ10CM x 10CMくらい

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原毛くんシリーズ。ゴットランドのフリースが可愛くて、そのままを残しておきたくて。ゴットランドとハーフブレッドくんのコラボです。

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玄関に飾っている白ばかりを集めたもの。厚紙で額縁を作りました。

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島根県出雲の海で拾ってきた流木を使って壁掛けに。ボンボンはエクアドルのオーガニックアルパカをたっぷり使用して作りました。その横にハーフブレッドのフリースを手でくるくると甘い撚りをかけたものを配置して毛先をカットしました。

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コームを使用してトップを作るときに、使えない部分が残るので、それをカードしてざっくりと紡いで糸に。紡いだ糸はテクスチャがあってボンボンにぴったりです。こうゆうボンボンを使っても素朴感が出て可愛いですね。

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手芸センターで売っているロール状のネットです。小さいものを作るときは15cmくらいを購入するだけで十分です。このネットをお好きなサイズに切って、好きな長さに切った糸を、かぎ針を使用して配置していきます。トリミングは後でもできるので、いろいろと試しながら配置していくと、オリジナルの壁掛けができます。色をまとめたり、高低や大小にするなど、コントラストをつけると作りやすいかもしれません。

作りっぱなしの状態になっているので、これから額装していこうと考えていますが、どんな額装が合うのか考えていこうと思います。糸は編む以外にもこんな風に配置して飾ったり、刺繍したり、青森のこぎん刺しにしたりと、アイデア次第で色々と作れそうですね。


2月の最後の週末。庭ではチューリップの芽がニョキっと顔を出すなどで、春の訪れを感じています。オリンピックでは普段感じることのできない心臓のどきどきと頰をつたう涙が身にしみます。日本女子のパシュートの美しさ。素晴らしいょ、にっぽん!

2018/02/18

ニュージーランドからの

京都のスピナッツさんからニュージーランドからのペレンデールとゴットランドが届きました。今年はそれぞれを一頭分で購入させていただきました。美しいフリースです。ペレンデールはムーリット色、ゴットランドはミディアムグレーです。スピナッツさんは私のような経験の浅い者にも親切に対応してくださいます。今回は要望を伝えて選んでいただいて、他にも選択肢を教えていただいて、最終的には担当者の方に選んでいただいたものを購入させていただきました。豊富な知識と経験をお持ちなので、メールでのやりとりの中でも色々と教えてくださいます。原毛をお探しの方はぜひ問い合わせてみてください。2/15にスピナッツさんのインスタグラムにアラン編みのカーディガンの掲載をいただきました。恥ずかしいくらいなのですが、とても嬉しかったです。よろしければ見てみてください。

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このように布に包まれて届きました。

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ミティアムグレーで、クリンプが細かいのが特徴のHoggetさんとのこと。

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毛先のカールが見事です。

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細めの番手54セカントの品のあるムーリット色。クリンプも美しいです。

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繊細で強くて。耳元で引っ張るとピンピンと良い音が。それからくんくんとにおいを嗅いで、少し変な人になります。生命のにおいがします。

洗いを待つ子たちがまだいるので、紡げるのはだいぶ先になるのかな。少しずつかたちにしていきます。

2018/02/18

しろのペレンデールくん

ペレンデールの白を紡ぎはじめ、4カセが紡ぎ終わりました。弾力のペレンデールと言われていますが、膨らみがすごいです。細めに紡いでもペタンとならない感じがあったので、カードをかけてそのままショートドローで細めに紡ぎました。光が当たるとピカピカして美しいです。本で読んだことがあったのが、同じ材料でも梳毛、紡毛で色がちがって見えてくるということ。今回は白で紡いだ紡毛であっても太くなったカセと細めに紡いだカセとで色が変わったことがわかって。新たな発見と経験でした。

白い原毛で悩むのは、どこまで汚れを落とすかということです。フリースの形を残したままの方が紡ぐ準備と紡ぎ上がりもよい気がして、洗うときにあまり触りたくない感じもしています。まだまだ経験が必要です。この糸は以前に紹介したシンプルなセーターの形状にしようと考えていますが、どういうパターンにするかまだ決められていなくて。編み終わるまでには少し時間がかかるかもしれません。

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52セカントのHoggetさん

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光があたると真珠のような品のある艶がよくわかります。

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いつも思うことですが、こんな可愛い毛が全身に生えているなんて可愛いくてたまりません。

2018/02/18

毛糸玉から想うこと

先日、母の誕生日で家で食事でもと思い、お泊まりに呼びました。私は母と父方の祖母が編み物をしていたので、見よう見まねで編み物を始めましたが、忙しかった母から直接教えてもらった記憶が薄いのですが、すごいなぁと思うことが2つあります。ゴム編み止めがすごく上手いのと、どんなにからまった糸も解いてしまうということ。今回食事のあとにラグの上に座って話をしていたときに、私がやらかして絡まった毛糸を「1本の糸なんだから、もとに戻すだけ」と言いながら解いてくれました。毛糸玉にしてくれましたが、きつめだったので、糸は弾力があるから緩めに毛糸玉にするんだよと、紡ぎから学んだことを私が教えて、というようになんだか小さな話なのですが、長い時間が過ぎても変わらず共有できることがあることがなんだか嬉しくて。母はまたひとつ歳を重ねましたが、少しでも長く元気でいてほしいなぁと感じました。人間、変化や成長は必要ですが、変わらないで今のままでいたい、と思うことがたくさんあります。

年末だったか、NHKのドキュメンタリーで「父と子のアラスカ 星野道夫 生命(いのち)の旅」という番組を見ました。写真家だった星野道夫さんが熊に襲われて命を落とし、小さかった息子がアラスカを訪れ、父の生きた道をたどるというお話。そこでとてもよい一節があって、ご紹介したいと思います。父から息子へのメッセージ。

短い人生で
心惹かれることに多くは出合わない。
もし見つけたら、大切に....大切に....

自分にとって心惹かれること。家族のこと、友人のこと、、、毎日が慌ただしくてやり過ごしていることに気付かされます。今あることを当たり前と思わず、大切に、大切に。
ひとにぎりで充分。

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2018/02/15

完成しましたぁ

いつから紡ぎ始めたかわからなくなってしまいましたが、数ヶ月をかけてオーストラリアのコリデールを紡ぎ、アラン編みのカーディガンが仕上がりました。想像していたよりも数倍良いものになり、なんとも言えない達成感です。糸の光沢と弾力感、ライトムーリットという色、羊さんがそのままカーディガンになったようで。抱きしめてしまいます。

洗う前に撮影していた原毛の写真と完成したものをBefore/Afterとして載せておこうと思います。

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Before1:洗う前からとても美しい色でした。

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Before2:原毛をクローズアップして撮影するのが大好きです。

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After1:アラン編みらしい、しっかりとしながらも柔らかい風合いです。

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After2:鹿の子編み。詰まった感じがイメージ通りでお気に入りです。

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After3:前立てはボタンの掛け外しで弱くなる部分なので、他よりも太めにしっかりと紡ぎました。

4つのアイテムを編むという、立てていた今季の目標は達成しましたが、もう一枚自分用にセーターを編みたくなり、白のペレンデールを紡ぎ始めました。コリデールとはまたちがった紡ぎの感触で、弾力があるので細めに紡いでいます。またアップしていこうと思います。京都のスピナッツさんから美しいペレンデールのムーリット色とゴットランドが届きました。手が追いつかないのですが、ゆっくりと進めて作っていきたいと思っています。そちらも撮影をしたらアップしようと思います。

2018/02/11

ボタン選び

コリデール品種のライトムーリット色の糸を紡いでアラン編みのカーディガンを編んできましたが、ボタン選びに入るところまできました。ボタンってファッションのコーディネーションでいうと靴のような役割があるのではないかと思っています。ファッションも靴の選び方で印象がガラリと変わる。ボタンもそんな感じだなって感じています。名古屋にはボタン屋さんがあまりなく、今持っているボタンたちを出してきました。結論としては、とりあえず持っているボタンの中から選んだものをつけておいて、今後良さそうなボタンに出会ったら付け替える、というもの。

写真のボタンは随分前にニューヨークに行った時に購入したボタンたち。とても素敵なボタン屋さんでした。素敵にスーツを着た紳士のおじさまが接客してくださったのをうっすらと覚えています。木の印象が強いインテリアにぎっしりと壁一面のボタンのディスプレイが並ぶお店。レシートもボタンを入れてくれた箱も印象的で今も大切に保管しています。箱もクッション材をなかに敷いていて、ボタンを愛するお店なんだと感じていました。いつかまた行きたい。

時間がかかっていますが、カーディガンはなんとかかたちになってきました。原毛から紡いでアランカーディガンを編む、今季の目標は達成できそうですが、自身としてはかなり頑張った感があります。本場のニッターさんが編むアランセーターを触ったことがある方はよくお分りだと思いますが、優しい風合いですが、固めでずっしりしている。そんな、長く着用できるニットにしたかったので強めに撚りをかけた糸に紡いで、しっかりとした編み地になりました。仕上げまでもう少し。

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大切なボタンたち。

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レシートも可愛くて保管してきましたが、日付をみてびっくり、この時ニューヨークに行ったのは2000年の2月。寒くてニューヨークらしかったのを覚えていますが、時間が過ぎるのが早すぎます。

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箱にシミがついてしまいましたが、中に敷かれたクッション材も健在です。貼られたステッカーもとても可愛いのです。

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強くてやさしい風合いに編めたかたな。と感じています。

2018/02/04

映画のおはなし

昨年の12月に編み物に関する映画を2本、今年に入ってファッションの映画を観ました。編み物の映画は邦画の「彼らが本気で編む時は」とアイスランド映画の「YARN」です。彼らが本気で編む時はとの出会いは昨年の2月に名古屋のミッドランドを歩いていて映画紹介のPOPが目に飛び込んできた時です。全て糸で編まれていて、すごい!と足を止めて、映画は観なかったのですが写真をパシャり。12月にWOWOWで放送されたので観る機会をもつことができました。あまり邦画を観ることは少ないのですが、編み物に関することのようだったのとW座からの招待状というコーナーで紹介される小山薫堂の詩のような招待状と信濃八太郎のイラストとお二人の会話が普段から好きで、それも楽しみに観ました。久しぶりにいいなぁという邦画でした。編むことはもちろんのこと、キャスティング、その演技、空気感がうまくブレンドした、愛おしむことが溢れたこころが温かくなる映画でした。新年に髪を切りに行って、美容師さんから偶然にもその映画の話がでて、彼もすごく好きだったようです。

YARNという映画は手紡ぎの道具を購入した際にその映画のチラシが同封されていて出会いました。その映画が放映された本当に小さな名演小劇場という映画館が自転車で10分くらいのところにあるので、初めて行って、観てきました。映画館は本当に小さくて80席くらいかな。おそらくお客さんは私一人ではないかと想像していたのですが、たくさん観にきていました。映画は世界のニットアーティストのドキュメンタリー形式の映画でした。その中の一人は堀内紀子さんという日本人で、イタリアに子供が遊べる遊具を設置するというものが紹介されていました。印象的だったのは、4人のアーティストが、かぎ針と棒針をもって編んでいる姿。どんなかたちでもひと針、ひと針なんだなぁと、編むこととはということを少し振り返った時間でした。

最後の映画はドリスヴァンノッテンというファッションデザイナーのドキュメンタリー映画。YARNを観たときに予告として紹介されて知りました。制作現場を観るのが好きなのと、彼の表現する色やスタイル、彼の風貌、私自身も花が好きなので、観てみたいと思いました。大きな庭のあるお城のような家にパートナーの男性と暮らし、野菜を育て、花を飾り、映画演出のために創られたかの描写でしたが、実際その生活を送っていることに関心しました。年に2回のレディース、メンズコレクションのための忙しいさとプレッシャーの中であの生活を送っている。時間ではなく彼の完璧主義の精神がそれを実現させているのだろうと感じました。ファションの制作の現場も印象的で、クリエイトする為に費やす工程は計り知れないもので、規模はまったく違いますが、自身の編むということに重ね合わせると、ひとつのものを完成させるためにもっと追求していくものがあるんだと感じさせられました。それくらいのものを想いながら編んで作っていきたいと感じました。この映画を観た時の映画館は満席。20代のファッション系のカップルから70代程のマダムまで。入りきれずに折りたたみ椅子に座る方もいました。小さな映画館はアナログ的で好きです。黒いカーテンを締めるのも手動、お楽しみくださいという挨拶も担当者からで。映画館に足を運ぶのも良いものですね。

映画の感じ方は人それぞれですが、昨年から今年にかけて出逢ったものたちを少し紹介させていただきました。

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すごすぎて目をまあるくしました。

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イラストレーターの信濃八太郎が購入してよかったと言っていたので、購入しました。美容師さんは本屋さんで手にとったけど購入はしなかったとのこと。お互いに本屋さんでこの本を手にしていたということがわかって、二人で笑ってしまいました。

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YARNのチラシです。POPで可愛い世界でした。

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小さい映画館ではわずか数週間の放映とのことで、タイミングが合って観ることができました。

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本当に美しい世界で。短い人生、せっかくだったら、美しく整え、少しの美味しいものをいただく、そんな生活をする方が充実するのかと感じました。量よりも質。それはお金をかけるということではなくて。

2018/01/28

編んでみませんか(2)

編んでみませんかの第二弾です。これまたとてもシンプルなかのこ編みのネックウォーマーです。昨年だったかWOWOWで聖の青春という映画を観ました。若くして亡くなられた将棋棋士村山聖さんのノンフィクション小説を映画化したものです。その中で聖を演じた松山ケンイチさんがさりげなくマフラーを着用していたシーンが印象的でそれをイメージしてこのマフラーを編みました。

糸はツイード調で極太です。だいぶ昔になりますが、ファッション誌の洋雑誌の小さな写真からイメージし、一枚のショールを同じかのこ編みで編みました。サイズは幅62cmx200cmで長めのフリンジをつけました。その当時は肩に羽織ってシンプルなコートを上から羽織るというふうに楽しんでいましたが、今は編んだり紡いだりするときの膝掛けにしています。今回同じ糸で編んだ小さなマフラーは幅12cmx180cm。だらりとならないように針号数を小さくし固めに編みました。フリンジはバランスが悪くならないように本当に短く。肌触りからすると肌馴染みはよくありませんが、細い分首の長さにフィットし、黒やグレーのシックなコートに合うのではないかと思います。

表裏、表裏とかのこ編みは退屈に思われるかもしれませんが、主張しすぎないぷくぷくとした立体感が程よい感じです。こちらもお気に入りの糸で編んでいただけたらと思います。

編み方を簡単に。

極太糸で9号針を使用し、19目の作り目をしました。1段目は表編みから始めて、表編み、裏編みを繰り返し、表編みで終わります。2段目からも同じで表編みから始めて、表編みで終わります。これをお好きな長さまで繰り返していくだけです。最後は伏せ目をします。出来上がるころには表編み、裏編みを手がしっかりと記憶してくれていると思います。フリンジはお好みの長さとボリュームで。

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下に敷いたショールが今は膝掛けとして活躍中。程よい重みが温かくしてくれます。

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なんとも表現しずらい色もお気に入りです。フリンジはストレートよりもくりくりが可愛いかと思って、多めの本数で短めにしました。

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ぽこぽこ、ぷくぷくが好きです。

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ショールのイメージとなった雑誌の記事です。本当に小さな写真で、誰だかもわかりませんが、こんなの編めたらいいなぁから始まりました。この方のものはレザーのようです。

このかたちは2018年のアイテムに追加する予定です。同じ糸はもう廃番となっているので、アイルランドのツイード糸を取り寄せて編む予定です。2色くらいかな。


ぜひお気に入りの糸で、サイズで編んでみてください。シンプルだからこそのとっておきを。

2018/01/21

シンプルなセーター

今季に編んだシンプルなセーターです。びっくりしたのですが、昨年の秋から冬にかけて購入した洋服がセーター1枚きりでした。もう少しファッションに興味をもたなくては、と少し反省。

購入したのは試着してなんともいえない温かい感触に感動して購入したカシミヤのセーターでした。こんなニットを編んでいきたいと思わされたセータでした。究極にシンプルでゆとりがあって軽くて色も優しくてサイズ感も良くて。このセーターの形で編んでみようと思って編んだのがこのシンプルなセーターです。裾と袖の編み始めはゴム編み一段。あとはひたすらメリヤス編みです。購入したセーターは前、後ろ身頃と分けて編まれていましたが、今回は着用した時の脇綴じ部分のストレスもなくすために前後ろ身頃を一緒に編んでいきました。肩の引き返しは既製品のように仕上げるのはむずかしかったのですが、自己流で減らしていく形を試してみました。

複雑なデザインのものが似合わないというのが一番の理由ですが、編むものがどんどんシンプルになってきているのがわかります。複雑さよりも収まりやバランスや素材感を楽しむようになってきたからかと思います。このセーターも裾から脇へ、裾狭まりになるように片脇1cm増えるように増やし目をしています。そういう細かなところが大切なのかなと感じます。

編み終えてみて、カシミアのようにとはいきませんが、糸の素材感を表現できて、仕上がりはにとても満足しています。少し改善したい点もありますが、それは今後に。昨年の11月に同じ糸でミトンを編みました。それは洗ってフェルト化させて、そのテクスチャが好きでこのセーターも、と思っていましたが、あまりに縮んで着用できなくなってしまってはと不安になり、とりあえずフェルト化させずに着用しています。いずれやってみても良いかもしれません。セーターとミトンの写真を撮りましたので記録として。

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メリヤス一色の編み目

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首、肩まわり

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ゴム編みが一段なので、くるくるとなりがちですが、着用すると問題がないのと、くるくるも自然で良いなと思います。

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肩はぎ。こんなかんじなのかな、と感覚で編み進めました。満足な仕上がりです。

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子供っぽくなりがちなミトンを落ち着いた雰囲気に仕上げられた気がします。編んでから洗ってフェルト化させています。風合いが優しくてお気に入り。

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洗ったあとの毛羽立ちが好きです。

2018/01/06

あけましておめでとうございます。

新年明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

前回のブログアップ後、何をやっていたのかわからないほどの速さで過ぎていきました。昨年お世話になったみなさま、ニットをご購入くださったみなさま、友人、家族、本当にありがとうございました。昨年を無事に終えることができ、見えないものに守られながらの感謝の日々です。今年は年始に悪夢を2度ほどみました。夢でよかった。内容はあまり覚えていないのですが、今も不安の余韻が残っています。そんな中ではじまった2018年。元旦からジムに行きよいスタートではありました。今年は体造り、よく噛んで食すること、焦るほど時間は早く過ぎていく感じがするので、焦らず穏やかに過ごすことなど、基本に還る年にしていきたいと思っています。ニットの方は、昨年に初めてチャレンジしたイベントへの参加を考えています。2日間のイベントでは2日目を糸紡ぎの体験会にしようかとも思っています。雨の場合は無理になってしまいますが。でもイベントは選考なので、予定は未定ですが、決まり次第こちらでご報告したいと思っています。ゆっくり紡いで編んでいくことは今年も変わりません。

編みものは今季の目標の3つめアイテムのシンプルなセーターを終え、4つめのアランカーディガンの糸も紡ぎあがりました。その工程を少しご紹介。

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今年は戌年。昭和57年の干支の置きものを母がくれました。きちんと作られていてなかなかです。こんなふうに立派にずっしりと地に足をつけてやっていきたいです。後ろにアランカーディガン用の糸をお飾りで。

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糸のクローズアップ写真。オーストラリアのライトムーリット色のコリデールです。

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今回は強めの糸にしたかったので、コームで梳かして。トップにせずコームから直接紡ぐかたちを試してみました。トップから紡ぐ梳毛よりもテクスチャが出るようなのでチャレンジ。

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きれいにステイプルの状態で洗いあがったものはフリックをして紡いでみたりも。

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コームやフリッカーは歯が鋭くて、誤って手に刺さって流血する時があるので、流血した時はガーデニング用のレザーの手袋を時々使ったりします。

少し糸についてです。

昨年末と今年に入ってから、糸紡ぎをされる方の糸を触る機会がありました。一人の方の糸は甘撚りでふわふわに紡がれていました。もう一方の方は現在、名古屋のラシック1階でクリエイターさんのイベントに参加されています。カラフルなアートヤーンを特徴とされているようでした。他の方の糸を触ってみて、今、私自身が紡ぎたい糸は弾力がありながらもしっかりとした糸だなぁと感じます。繊細な糸はニッターさんやその上級者には良いのですが、耐久性には欠けます。身につけるものは常に摩擦と隣り合わせ。私自身がニット愛用者として糸のへたりに悲しむので、そこはすごく大切で。今回のアラン編み用の糸は撚りを強めに紡いで、強めに双糸にしました。原毛から作業をしているので、柔らかさも残っています。これから編んでいきますが、どんなふうに仕上がるのか、緊張もあり、楽しみです。編みあがったらまたご報告したいと思います。

まだまだ記録として残したいことがあるのですが、ブログに追いついていません。編みあがったシンプルなセーターのこと、昨年末に観た編み物に関する2本の映画のことなど、時間を見つけてアップしていきたいと思っています。よけしければ目を通しにまた来てください。

みなさまにとっても充実した一年となりますように。ホップするのか、ステップするのか、ジャンプするのか。それぞれのかたちで飛躍できますように。自分らしくまいりましょう。